白い平屋の暮らし

白い平屋を建てて断熱気密リカバリーとキャンプとDIYしてます。後悔ポイントは1つもないですが改善ポイントはたくさんあります。

我が家流、土地探しと注文住宅購入の進め方

あきひと @ak1hito3 さん 主催のアドベントカレンダー 参加させていただきました。よろしくお願いします。

土地探し・家づくりでは、調べたり決めなければならないことが多く、施主としても事前に色々と勉強する必要性を感じます。以前は建売に住んでいましたが、息子の介護をきっかけに売却し、今は注文住宅を建てています。

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引き渡しは2022/01後半の予定です。

家を建てる上でHM/工務店さん/不動産の営業さん/銀行員さん等と長期間に渡りコミュニケーションを取っていくことになる訳ですが、

  • 「え?アイボリーはダメでしたか?白系ということでもう発注してしまったのですが...」
  • 「すみません、実は担当者が来月で退職する予定でして...」
  • 「この近辺は地盤が固いので問題ないと思ったのですが...」
  • 「上棟ですか?終わりましたよ?」
  • 「上棟の際に雨降って含水率40%超えていますが、直ぐ乾きます!」
  • 「気密高いと空気が止まって澱むので、弊社は重視していないですよ?」
  • 「すみません耐震等級3ではありませんでした、3相当でした」

といったことが起こり得ます。

伝わらなかった切ない願望や、曖昧な会話による認識齟齬、スケジュール忘れ、「え?その日にそんなこと言ったっけ?」といった記憶喪失により、手戻りや何らかの損失があると、お互いに精神や資産を擦り減らしてしまう可能性があります。

今回は、我が家でそうならないように意識した考え方や手法について、簡単にまとめてみました。

土地の探し方

先ず家族で話し合い、希望する土地の条件を Google のスプレッドシートに書き出しました。メモ帳に書き出すだけでも良いのですが、スプレッドシートで管理しているのは、一覧で見やすく管理でき、変更履歴が分かり、共有でき、気軽にプリントアウトできるといったメリットがあるためです。

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スプレッドシートに希望を書き出した

土地探しは主に、次の方法で物件情報をチェックしていました。

  • Suumo、ホームズ、不動産ジャパンをメインに、検索条件付きでブックマークしておき、更新が無いかチェックする
    • ※プログラム書いて LINE とかに通知できるようにすると良さそうですね
  • 複数の不動産会社に連絡を取り、希望条件に合致する土地が出たらメールしてもらう
    • 作成した上記スプレッドシートの URL を共有しました
  • 車で気になるエリアを回り、良さそうな土地があれば不動産会社経由で持ち主に売却意思の有無を確認する

土地探しと並行して、次の事項について知識を得る必要がありました。

  • 傾斜地・整形地・旗竿地・変形地等、土地の形状についての理解
  • 第一種・第二種低層(中層)住居専用地域、準住居地域、田園住居地域等、用途地域区分についての理解
  • 建ぺい率・容積率
  • セットバック
  • 高さ制限

良さそうな土地が見つかったら、次の事項について最低限度チェックしていました。

  • 交通の利便性
    • 最寄り駅までの経路と所要時間、時間帯ごとの交通量やバス・自転車・車を利用する際の不安な点が見当たらないか
  • 近隣施設や環境
    • 騒音、臭い、虫、陽当たり等が影響する、例えば工場や大型スーパー等がないか
  • 教育、医療
    • 学校や児童館、市役所、図書館、病院が近くにあるか
  • 治安
    • 人通りや夜の雰囲気、街灯の多さ
  • 商業施設
    • 日用品購入ができる店舗が近くにあるか、店舗の客層や店内の様子 (衛生面等)
  • 将来性
    • 空地や駐車場が近くにある場合は何らかの施設が建設される可能性も考慮する
    • 年齢層が高いと高齢化の波を受け衰退していく可能性はないか

我が家の場合は、奇跡的に希望条件にほぼ合致する土地を見つけられました。その背景としては、 定期的に条件に合致する新鮮な物件情報を届けてくれる、優良な不動産営業と繋がることができた ことが大きかったと考えます。

工務店・ハウスメーカーの探し方

工務店・ハウスメーカー探しは先ず、住宅展示場へ行ってモデルハウスというものを体感してきました。その後、実際にその工務店やハウスメーカーが建てている建売住宅や先輩方の住宅を見に行き、業者の対応やその時の会話を都度メモして見返せるようにしました。

家を建てた知人と連絡を取り、建設に携わった工務店やハウスメーカーの対応や不満点等を聞いてみました。

職人やサッシ屋さんの知人に話を聞いたところ次のありがたい言葉を頂戴し、これが軸となり依頼先の工務店が決定しました。

自分でも家づくりについてある程度勉強が必要。夜中の23:00に電話できるかどうか。次の日にはもう作業が進んでしまうので、生涯に一度のものだから躊躇せず電話できる関係性がいい。遠慮したら良いものができない。いかに遠慮せずに物が言える関係かが大事。

もちろん極端な話ではありますが、そういったある程度妥協せず質の良いコミュニケーションが取れ、シャープな技術力を持ち合わせた工務店で建てる、といった頭に切り替わりました。

やるべきこと・やったことの管理

不動産会社とのやり取りや物件情報、気になる土地の写真、気になることのメモ等、すべてタスク管理ツールの Asana (アーサナ) というサービスに頼っています。Asana は日経、Softbank、Google 等多くの大手企業でも利用実績があり、Facebook の共同創設者が CEO 兼共同創業者となっています。

無料プランを利用していますが、特に不便は感じていません。タスク管理ツールなら何でも(それこそメモ帳でも)良いと思いますが、Asana であれば Googleカレンダーと自動連携してリマインドできたり、タスクを親子関係にできたりします。一番は直感的で分かりやすい操作感が気に入っています。

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Asana で不動産とのやり取りや物件情報、画像を全て管理

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GoogleカレンダーにAsanaのタスクが連携される

また、スキャナーを活用し、物件情報のチラシやパンフレット、不動産関連の書類など、あらゆる書類をパソコンに保存し後から見返せるようにしています。 利用しているのは ScanSnap シリーズで、コンパクトながらも A3 を両面、高速でスキャンできます。

間取り・仕様の検討

家づくりは工務店、ハウスメーカーを信頼し任せる、といったスタンスでも家は問題なく建ち、住むことはできます。しかし私は以前、建売住宅を左記スタンスで購入し失敗しているため、施主も家づくりは勉強し続ける必要があると考えます。

また、なるべく手を動かすといったことも重要と捉えています。例えば 間取りやパースも設計士にお任せではなく、自身で作ってみる ことをおすすめします。

初めの間取り設計は、設計が得意な設計事務所や工務店等、複数個所に作成してもらい、それをベースに実現したい間取りを組み込むのが効率良かったです。自身で試行錯誤して作ってみることで、後悔ポイント0は有り得ませんが、ある程度妥協点少なく家族にとって理想の間取りが出来ました。

家族にも間取り図を作るたびに共有する ことで、実際の生活を踏まえるとここはこうあるべき、等の有意義なやり取りに結び付きました。微修正含め50回以上は間取り図を作成・編集したかと思います。

外壁・クロス・サッシ・風呂や建具等の検討

サッシや外壁、キッチン等あらゆる設備を決定していく上では、やはり実物を見るに越したことはありません。気になる壁紙は楽天経由で取り寄せ、キッチンやサッシはショールームへ行く等して実物を体感するよう努めました。

例えば以下は、YKK ap のショールームへ行った際のメモです。単純に製品について知るのではなく、製品ができた背景や進化の過程を知ることで、自分たちがどういったメリットを享受できるのかを知ることができます。

  • YKK AP について
    • YKK ap はファスナーから始まり日本では8割以上のシェア、世界的にもトップシェアを誇るファスナー事業会社
    • ファスナーの原料アルミを自社で作るようになり、部品全てを自社で製造するようになった
    • 国内シェア2位
    • Made in Japan が肝
    • 樹脂サッシが他ブランドと比較して安価
  • 近未来型の窓を体験 (開発中)
    • 窓枠を触るだけでカーテンができる
    • 窓でニュース、天気予報が見れる
    • 窓が光って鏡になる
    • 手をかざすだけで窓を自動で開閉できる
  • なるべく西側の窓は大き目に (圧迫感を無くし採光を広くとる為
  • 樹脂を採用した方が良い
    • 樹脂アルム複合よりも樹脂の方が夏場2度低く冬場4度高くなる
    • 日本は普及率20%と低いが、世界ではスタンダートになっている
    • 今後電気代が上がる懸念もある
    • ランニングコストは20-30万あがるものの、冷暖房費が1-2万節約でき、20年程でペイできる
  • 防犯ガラスを採用した方が良い
    • シャッターは開閉と掃除が面倒
    • 防犯ガラスと分かるシールが貼られるため、空き巣は断念する可能性が高い
  • 体感ルームにてアルミ、樹脂アルミ複合、樹脂の違いを体感
    • 樹脂の性能の高さを体感できた
    • 結露しない、暖かい
    • 床が特にアルミ樹脂タイプだと寒く感じる
    • 樹脂だと冷気の動きが殆ど無い
    • 他は下へ冷気が移動しているのを確認
    • 樹脂はPVCで耐腐食性に強く20年以上経年変化が無い
  • グラスウールにも高性能なタイプとそうでないものがあることを知った
  • Low-E複層ガラスでブロンズ色にすると、日光を遮熱するのでブロンズ色にする
    • 外から見ると光って中が見えづらい
    • 中から見るとブルーに見える
  • 樹脂サッシは重いため、サポートハンドルを採用するのを勧められた

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下地補強箇所も併せて洗い出しを行いました

施主支給品の検討

工務店側とやり取りをしていく上で、施主支給品を決定する必要があります。施主支給品は保障面やマージンが取れないことを加味すると工務店側はあまりやりたがらない傾向にあるかと思います。

ただ、せっかくの注文住宅だったため、我が家はそれなりに打診しつつ希望の施主支給は全てOKをいただきました。

標準品よりも安くてデザイン性高く機能性に富む物は積極的に推進されたい派なので、本当に助かりました。(ありがとうございます。)

外構

外構工事に関しても家づくり半ばで勉強し始め、要望をスプレッドシートにまとめていきました。およそ5つ程度外構業者に見積っていただき、対面のやり取りやレスポンスの速度・濃さから依頼先を絞りました。

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外構についても要望をスプレッドシートにまとめ、外構業者へメールして見積もってもらいました

まとめ

眠気が最高潮に達したため、あまりまとまりの無い記事になってしまいましたが今回はこのくらいで勘弁して下さい...。高高住宅について今回はあまり触れられませんでしたが、それとは別に我が家が勘所だと思う点については共有できたかと思います。

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高高界隈のイメージ (当社比)

なにかしら皆様の家づくりにおける気付きになれば幸いです。